高熱が続く病気は?脳症の危険がある解熱剤の成分に注意!!

昨日まで何事もなく過ごしていたのに、朝起きてみると身体がだるい。
疲れが溜まっているのかなっと、ちょっと体温計を測ってみたら…

えっ!!
熱が出ている。

あ~~体温計を見たら、急に体がしんどく感じてきた。
そんな場面は誰にでも起こりますよね。

それは、子供だけではなく大人も起こる急な発熱。
仕事や家事育児で医者に行っている暇がないと思っている方が多いはず。

でもね。

発熱して3日経っても熱が下がらない状態であれば、まずは病院へ行くことをオススメします。1週間も自宅で様子をみていたら絶対にいけません。

急な発熱で多い原因は「風邪」ですが、もしかしたら全く違う病気が隠れているかもしれないので。



平熱・微熱・高熱の基準値

私はとても平熱が低く、35.7℃前後です。
発熱に強いので38℃や39℃あっても、割と食欲もあったり、寝込んでいても元気だったりします。

でも、通常は平熱が35℃台の低体温の人にとって、37℃の発熱は結構しんどかったりします。
逆に平熱が36・5℃前後の人にとっては、37℃台でも気が付かないことも。

このように体温は人それぞれであることから、平熱・微熱・高熱の一般的に公表されている基準値は、ある程度の幅があります。


普段から自分の平熱を知っておくことも大切です。

一般的な基準値は

  • 平熱:
    35℃~37℃
  • 微熱:
    37℃~38℃
  • 高熱:
    38℃以上

と区別がされています。

40℃の高熱が続くと脳に後遺症がでる?

風邪によるウィルスや細菌に感染すると、それらに抵抗するために免疫機能が働き、その結果として発熱を起こします。

熱は身体が菌と闘っている証拠

と、小さい頃から母に言われてきましたが、ほぼ正解だったんですよね。

ただ、高熱状態が続くと身体にとって良くないことが起こるので要注意です。それは、に関係してきます。

40℃の高熱が出ると

よく脳に後遺症が出るなどと心配する声が多いですが、必ずしもそうではないようです。

実際に何らかの症状が出た方の多くは、インフルエンザの時には使ってはいけない解熱剤の成分【アスピリン(アセチルサリチル酸)・ジクロフェナクナトリウム・メフェナム酸】を服用したことが原因のインフルエンザ脳症であったり、または別の病気が影響しています。

脳内の血中や細胞内のたんぱく質が固まり壊死してしまう危険性があると言われているのは、42℃~43℃台というのが一般的です。

人間の体温はそこまで滅多に上がることはないのですが…

例えば、40℃の高熱が続いた場合に、脱水症状が起きて体内の水分量の調節がうまくできなくなり、42℃~43℃台になる恐れもありますので、自宅で様子を見ようとせずに病院にすぐに行くほうが良いでしょう。

水分補給の点滴をするだけで、大事に至らず済むこともあります。




解熱剤は必要ない?使うべき場合はいつ?

体内に細菌やウイルスが侵入したら、どうなると思いますか?
人間の身体はうまくできていて、侵入者があると白血球など免疫細胞が働き細菌やウイルスを食べてくれるんです。

この時にサイトカインと言う物質が作られますが、これが作られると発熱の原因となります。

上記にも書きましたが、侵入者と闘ってくれている時に熱は出ます。


解熱剤は必要ない?

身体が熱を発している時というのは、つまり身体に入った細菌やウィルスを退治している真っ最中でもあります。

それを十分に退治できない状態で解熱剤を使えば、残った細菌やウィルスの進行は防ぐ事ができませんよね。

私のかかりつけの小児科医は本当に必要な時にしかお薬を処方しません。

受診すると頓服薬としてアンヒバ座薬などの解熱剤をくれますが、「できれば使わないでください」と言われます。

38.5℃以上で、ぐったりしてる時

とのこと。

もともと熱に強く38℃台でも食欲があったりする方なので、赤ちゃんの時から我が家の子供は、水分補給と排尿をマメにすることで毎回ほぼ解熱剤を使うことなく治ります。

解熱剤は使わなくても、やがて熱は下がってくれます。

どうしても必要な場合にだけ使うことにして、できるだけ自然に治るように心掛けると良いでしょう。

インフルエンザで使ってはいけない解熱剤

上記にも書きましたが、発熱の原因がインフルエンザだった場合に、自己判断で解熱剤を使うことは大変危険です。

危険のある解熱剤の成分をさらに詳しく述べると

  • アスピリン(アセチルサリチル酸/サリチル酸系)
  • サリチルアミド(サリチル酸系)
  • エテンザミド(サリチル酸系)
  • ジクロフェナクナトリウム
  • メフェナム酸

などがあります。

市販薬にも結構含まれていたりするので注意が必要です。

この発熱がインフルエンザかそうでないかの判断は素人では難しいです。

病院に行っても、検査をして陽性反応が出るまでは断定できなかったりするぐらいですし。

なので病院で処方される解熱剤は、たとえインフルエンザだったとしても影響のないアセトアミノフェンなどの成分を使ったものを処方しています。

そういった意味でも、発熱時、特にインフルエンザが流行る時期は病院に行くのが安心です。

高熱が続く原因となる主な病気7選

高熱が続く病気に注意。1週間も続く熱はすぐに病院へ

風邪をひいて熱が出ても、大抵の場合は3~4日程で熱が下がり始めます。

身体に侵入してきた細菌やウィルスを退治して、すべて無くなるまでが通常3~4日。この期間をしっかりと安静することができれば、治るのも早くなります。

ところが、いつもと同じ発熱だと思っていたのに、安静にしていてもなかなか熱が下がらない場合は注意が必要です。

以下に高熱が続く原因の主な病気7選をまとめました。

【我が家の場合】副鼻腔炎が隠れていました

主な病気7選の前に…

我が家の場合。
副鼻腔炎が隠れていました。

最初に小児科を受診した為、副鼻腔炎を見逃して風邪と診断

副鼻腔炎は鼻水が頬やオデコの辺りに膿を溜めていくため、鼻から外には出てこないんです。(耳鼻科のレントゲンですぐ分かる。)

激しい頭痛と、昼間は一旦熱が下がるものの、夕方から夜になると高熱になる繰り返しの日々…

その間、小児科を2軒まわりましたが熱は下がらず、1週間経過。

泣き叫ぶほどの頭痛が続くので、ついにはMRIを撮ることに…

そして重症な副鼻腔炎が発覚しました。
2ヶ月の投薬治療スタート。

最初に耳鼻咽喉科を受診していれば、あんなに苦しませなくても済んだし、MRIまで撮らなくて良かったんですが…。

鼻水が出ないし咳もないので耳鼻科は考えませんでした^^;

高熱が続く場合、こうした副鼻腔炎急性中耳炎からくる場合もあります。

小児科や内科では見逃すこともありますので、耳鼻咽喉科で鼻や耳を確認してもらうことも原因不明な熱の解明に役立つかもしれません。

インフルエンザ


インフルエンザ

インフルエンザに感染したら、高熱(39℃~40℃以上)がでます。

全身だるく筋肉や関節が痛く症状は、インフルエンザに感染していると思った方がいいでしょう。

自己判断で解熱剤を服用するのは脳に後遺症を起こす脳症になる危険があるので、速やかに病院に行きましょう。

マイコプラズマ肺炎・細菌性肺炎


マイコプラズマ肺炎
細菌性肺炎

発熱とともに咳が出ている場合が多いです。

ウィルスや細菌が肺の中に入り、感染して炎症を起こす疾患であり、風邪を引いてもそのまま放置していると、肺炎となり悪化する可能性もあります。

主な原因として。
マイコプラズマと言う病原性微生物に感染。または、細菌性肺炎の場合もあります。

熱が上がったり下がったりしつつ、1か月以上も咳が続いた場合は、肺炎の可能性が極めて高いです。

扁桃炎・咽頭炎


扁桃炎・咽頭炎

扁桃炎は、喉の奥の扁桃がウィルスに感染して起きる疾患。

症状としては、高熱が出て喉にひどい痛みが発症し、全身だるくなります。

さらに喉が赤く腫れて悪化すれば、膿をもってしまう事もあります。

飲み込むときに中々のみ込めなかったり、痰が絡みやすく、痰の色が緑や黄色、もしくは白っぽいのが混ざっている場合は、すぐに病院で診てもらいましょう。

心因性発熱(ストレス性高体温症)


心因性発熱
(ストレス性高体温症)

一般的に耳にするのは『ストレス性発熱』が多いと思いますが、この病気は精神的なストレスが原因で発熱します。

ストレスの度合いによっては、高熱が長期間ずっと続くことも。

解熱剤を飲むと一時的に緩和にすることもありますが、薬の効果がなくなるとまた発熱を繰り返す特徴があります。

病院では、高熱以外の身体的な原因が見当たらず、解熱剤を服用しても一時的な効果しか得られず、3週間を過ぎても発熱が続いている時に心因性発熱を考えます。

対処法として。

まずは原因となるストレスを取り除くことができれば、症状も落ち着いていきます。

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)


おたふくかぜ
(流行性耳下腺炎)

主にかかりやすいのは、15歳以下の子供です。

大人でも稀にかかる疾患でもありますが、大人は重篤化することも。

おたふくかぜは、ムンプスウィルスというウィルスで感染することが原因。

中には難聴や脳炎も併発する可能性もあるので注意が必要です。

症状は、高熱や頭痛、嘔吐。さらに耳の付け根のあたりが腫れてきます。

おたふくかぜの感染は、感染者による飛沫感染と接触感染が基本。

ウィルスの潜伏期間は2~3週間と長いので、気が付かないで病原ウィルスを広げてしまうことがあります。

急性肝炎


急性肝炎

高熱が2週間ほど続いた場合など、急性肝炎が原因となっていることもあります。

A型肝炎、B型肝炎ともに、感染から1週間~6ヶ月後に発熱するパターンが多いです。

初期の症状は38℃以上の発熱の他、全身倦怠感・食欲不振・嘔吐・腹痛・下痢・筋肉痛・黄疸など。

がん・白血病


がん・白血病

体温35℃台 → 癌(ガン)細胞が増殖


体温39℃台 → 癌(ガン)細胞が死滅

と言われています。

解熱剤を使わずに、自然治癒力で39℃台の高熱を治すことで、身体の中にできかけている?がん細胞を死滅させることができるかも…なんて、思うことがあります。

一方で、がんの初期症状として発熱することは極めて少なく、末期がんの場合に高熱が出たり、38℃前後の熱が続くことがありますが…

ただし、小児白血病・白血病は初期段階で発熱が続くこともあります。

これらの他にも様々な病気が原因となっていることもありますので、不明熱が続いたら病院で診察してもらいましょう。

病原体のウィルスと細菌を予防しよう


日常生活での対処方法は?

さて、高熱の原因についていろいろと書きましたが、主な原因は、病原体のウィルスと細菌です。

日常生活では

その細菌やウィルスに感染しないようにするには、外出から帰ってきたら手洗いとうがいをする事。
細菌やウィルスがどこから侵入するかわからないし、汚い手で身体を触らないようにする事です。

食生活では

免疫力が低下させないためには、バランスよくきちんと3食を食べる事とストレスを溜めないように生き生きと過ごすことが大事な事であり、心掛けておきましょう。